SHIGANAKUNAI

しがなくないデザイナーを目指す備忘録

『パンダの会 その陸 これからのWeb』に参加しました

ホームページ制作会社は同業者同士の繋がりが強いです。

普通、同業者は敵なので、なかなか知り合いは出来ないように思います。
しかしウェブ業界は歴史が浅いためか、情報交流のために横の繋がりを持とうとする傾向があると感じています。

僕が勤める会社は横の繋がりがあまりありません。
これは以前までの業務体制で、積極的に社外出る必要が無かったからだと思います。
その為、疑問に思っていることや、最新の業界事情に少し疎いと感じていました。

これまではそれでも問題なかったのでしょうが、今後はこのままというわけにはいきません。
その為、僕は個人的によくセミナーに参加しています。先日は「パンダの会」というセミナーに参加してきました。

パンダの会とは、「いまさら他人に聞けない○○の基礎的な何かに白黒をつける会」という内容のWEB技術の勉強会です。

今回は第6回目で「これからのWeb」というタイトルで、今後のウェブ業界がどうなるか?という内容でした。
講師はHTML5-WEST.jpの代表、CSS Nite in OSAKAスタッフの村岡正和さん、
ブログや執筆で多くの情報を発信し、「活動家」を名乗り沢山のセミナーで講師をされている長谷川恭久さんのお二人でした。

まず村岡正和さんは「HTML5はもう終わっている」というかなり挑発的な議題でした(笑)
これは村岡さんが「HTML5を把握したので飽きた」ということで「HTML5は使えない」というわけではありません。
ただし「制作業者が今頃HTML5夢を抱き始めているのでは遅い」とも仰っていました。
イレギュラーもありますが、現段階でHTML5はほぼ問題なく使用できますしね。

「HTML」についてウェブ業界のお偉いさん方は既に先の構想を考えているらしく、村岡さんは近い将来現在ほどパソコンを持つ家庭は無くなるだろうとの見解でした。
インターネットはパソコンから家電へ浸透し、テレビをはじめとした家電機器でインターネットを見る機能が標準化される、というものでした。
既に試作段階に入っており、更に今までのアプリケーションがHTMLで再現されるなど、ウェブの知らない未来の話を聞くことができました。

次に長谷川さんのお話ですが「流行りに振り回されず、将来自分らしく仕事をしていくためのヒント」という議題でした。
流行りの技術が使えることはスキルとして役に立ちますが、流行りばかり求めていると流行りに着いていくことで精一杯でいいのか?という内容です。

そのほかにウェブ業界で生きていくコツ、社内の上司あるいはクライアントとのコミュニケーションの問題など、普段から悩んでいる疑問などを解決できるヒントなどを教えていただきました。
その中から僕がまず実践したのは名刺の肩書きです。

海外での名刺についての話があったのですが、「肩書きを限定すると自分の行動範囲も狭まってしまう」との解釈で、日本でよく見る「ウェブディレクター」や「ウェブデザイナー」という言葉は殆ど使われることがないそうです。
逆にプログラマーと捉えらそうな「ディベロッパー(開発者)」を名乗る方が大半とのこと。
「ウェブデザイナー」も考え方で定義が広がりますが、知らない人からすれば「デザインを作る人なんだな~」で終わっちゃいますし。

最近、会社のサイトリニューアルに合わせて名刺も作り直しました。
いままで僕の名刺の肩書きには「ウェブデザイナー」となっていましたが、新しい名刺は「クリエイター」としています。
これは「デザインを創る人」から「ウェブを創る人なりたい!」という気持ちを込めたつもりです。
まぁ、最近デザインをする機会が減ったってのもあるんですがー…

ウェブ業界の技術の進歩はとても早く、3年程前のトレンドが大昔の事のように思えてくるほどです。
日々の業務のこなすのは重要ですがそれとは別に、与えられた事をし続けるだけで生きて行ける業種では無いと感じています。
自分がこの業界でどう生きていきたいか、考えをしっかり持っていこうと改めて実感したセミナーでした。

AKIO KAI

からあげと温泉のまち、大分県出身大阪在住8年目。しがなくないデザイナーを目指してWeb、DTP、映像編集、3DCG、VRとかやってます。

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