SHIGANAKUNAI

しがなくないデザイナーを目指す備忘録

アプローチを変えたミュージシャンサイトを作ってみました

僕は中学生の頃からホームページ作りに興味を持ち、高校の頃から知り合いのバンドサイトを作ってきました。

ミュージシャンサイトは写真や音源などの情報量によって作りやすさが変わります。
僕が魅せるグラフィックを得意としていないのもありますが、掲載できる情報が少ないと寂しいサイトになりがちです。そのため、趣味でバンドをしている友達に「サイト作ってよ」と言われても、言葉を濁して作らないことがほとんどでした。

それから時間が流れ、Web制作の仕事をしていくなかで「物事を別の視点から考えてみる」ということを覚えました。そして考え方を変えてみると、今まで見てきたミュージシャンサイトとは違ったものが作れるんじゃないかと思うようになってきました。

ミュージシャンサイトはファンのため

あなたが好きなミュージシャンのWebサイトにはどんなコンテンツがありますか?

  • 新着情報
  • プロフィール
  • 音源・映像
  • ライブ情報
  • メディア出演情報
  • グッズ販売
  • ブログなど

どのサイトもだいたいこんな感じだと思います。

ミュージシャンサイトはそのミュージシャンのファンがターゲットです。
アルバムの発売日、ライブのスケジュール、テレビや雑誌の出演情報はすべてファンに向けたものです。

逆に、ファン以外に向けた情報はほとんどありません。
よってファン以外の人がそのサイトを見ることは考えにくいのです。
当然ではありますが…僕はそこに引っかかりを感じていました。

アプローチの手段はWeb

僕の友達に、平井英樹というシンガーソングライターがいます。

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かっこよく言いましたが、会社勤めの傍ら活動しているアマチュアミュージシャンです。

平井君とは2年ほど前に知り合い、一時期バンドを組んでいました。歳も近いので仕事や音楽の話をよくします。平井君が一人で活動を始めたのは半年ほど前。バンド経験は長いそうですが一人でするのは初めてで、たまに相談を受けてます。

フライヤーを作るなどもできますが、アマチュアミュージシャンはプロと違ってアピールの場がそれほどありません。制作費は貰っていないのでお金はかけたくないのと、僕としてはWebからのアプローチを行いたいと考えていました。
しかし彼のファンがまだ少ない現時点で、ファンをターゲットとした普通のサイトを作ってもあまり効果は期待できません…

ファンを増やすよりも、前の段階

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ファンを増やす方法を考えて、思い当たることは以下の5つでした。

  1. 知名度を高める
  2. 演奏技術を磨く
  3. 理論などの知識をつける
  4. 好みだけではなく、様々な音楽を聴く
  5. 継続的に、アクティブに活動する

一朝一夕でできることではありませんが、どれも基本的で欠かせないことだと思います。
「こんなん聴いてみたら?」「こんな風に弾いてみるのも面白いかも」程度のアドバイスはしても実行するのはミュージシャン自身なので、実際に僕が出来ることは「知名度を高める」ことです。

平井君の現時点の問題は「知名度が低い」ことだと思います。
知らない人にいきなりファンになってもらうのは難しいので、
「ファンを増やす」よりも、まずは「知ってもらう」ことを目的としました。

どんな人をターゲットにするか

ここで重要なのは「誰に知ってもらうか」です。
「とにかくたくさんの人に!」と言いたいところですが、音楽に興味が無い人までターゲットにするのは効率的ではありません。
僕は「アマチュアミュージシャンに興味がある人」に絞るべきだと考えました。

マイナー好きの人は独占欲を持っていると思います。「遠い存在になっちゃったな…」とか「昔から好きだった!」と感じる前の状態ですね。そういう人に気に入ってもらえるととても心強いです。

しかしそのようなマイナー好きな人に知ってもらうにも、ライブなどの活動が通常の方法です。

  • 平井君を知らない人に、平井君の存在を知ってもらう
  • アマチュアミュージシャン好きに見てもらう
  • アマチュアミュージシャン好きの人が喜ぶ情報を用意する

これらの条件をWebで満たそうと思うと、平井君一人の情報だけではむずかしいと感じました。

一人ではむずかしいんです。ならば他の人の情報があればどうでしょう?というわけで、
平井君のまわりのミュージシャンをインタビューし、それをメインコンテンツにしようと考えました

インタビュー

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BARKSナタリーのようにインタビューに特化したサイトはよくあります。
しかしアマチュアミュージシャンをインタビューするサイトは覚えがありません。

アマチュアミュージシャンはインタビューを受ける機会もそうありません。
音楽について、曲について、間近のライブ情報や音源や映像紹介など、インタビューを受けた人のメリットになるようなサイトにしていければと思います。

しかしあくまで平井君のWebサイトなので、平井君自身のライブ情報や音源紹介もし、存在を知ってもらうきっかけになればなと考えています。

これは平井君の知名度向上も目的ですが、他の人がやっていないことをやりたいという僕の願望も強いです。 他人のアピールをするミュージシャンサイトなんていないでしょうし(笑)

WordPressでの構築

これまでWordPressのテンプレート用にコーディングしたことは何度もありますが、WordPressを使ってサイトを作るのは初めてかもしれません。

PHPの知識はほとんどありませんでしたが、「アイキャッチの取得」「カテゴリによって条件分岐」など欲しい情報は検索するとすぐに出てきました。PHPの勉強にもなるし、WordPressって便利ですね。

今後はカスタム投稿タイプやカスタムフィールドを使って、平井君自身で簡単に更新出来るようカスタマイズしていこうと考えています。

このサイトで得られる(であろう)もの

このサイトを続けていくことによって、

  • 平井君を知らない人にも見てもらえる
  • 知ってもらうきっかけになる
  • インタビューされた人が喜んで拡散してくれる
  • インタビューされた人のファンが拡散してくれる

となるのではないかと予想しています。
さらには、

  • 知り合いのミュージシャンと深く関われる
  • 活動の場が広がる
  • 合同でライブや音源製作

ということにも繋がっていくと思っています。

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インタビュー第一弾は、轟 瞬(とどろきしゅん)さんにお願いしました。

インタビュー自体初めてでやり方がわからず、iPhoneで録音したものをテープ起こし、編集しました。
今回は対談形式の文章にしましたが、テープ起こしにかなり時間がかかってしまいました…今後はテープ起こしは特別扱いにし、動画でのインタビューがメインにしていくかと思います。

まずは動かしていくことが大事なので、デザインなどは運用しながら調整していく予定です。
この記事を読んで頂いた方は、ぜひ平井英樹Webサイトも見ていただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。

平井英樹Webサイト

2013.07.06 続き「インタビューサイトのコンセプトを見直しました

AKIO KAI

からあげと温泉のまち、大分県出身大阪在住8年目。しがなくないデザイナーを目指してWeb、DTP、映像編集、3DCG、VRとかやってます。

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