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しがなくないデザイナーを目指す備忘録

iPhoneユーザー、Androidを触る #3 – ソフト面を比較してみる

前回(#2 僕がAndroid嫌いになった理由)の続きです。

3G時代からiPhoneユーザーだった僕も、Androidを触ってみると良い面に気付くことができました。
というわけで、AndroidとiPhoneのソフトウェア面での比較をしてようと思います。

ホーム画面

iPhoneのホーム画面は『アプリ一覧』です。インストールされたアプリが全て表示されます。
インストールするほどホーム画面にアプリが増えてゆき、整理しないとごちゃごちゃになってしまいます。

デフォルトからインストールされているアプリ(株価や天気・Newsstand)はアンインストールできません。Saafariやカメラなど一部の機能は制限をかけて非表示にできますが、それ以外は基本的に不可能です。

アイコンの右上に表示される「バッジ」は、一目でメールの未読数がわかって便利。

対してAndroidのホーム画面は『お気に入り』です。アプリ一覧からよく使うアプリを選んで置くことができます。ホーム画面はごちゃごちゃしにくく、配置場所も自由に決めることができます。

また、アプリの他にウィジェットを置くこともできます。
ウィジェットを置くと、アプリを起動しなくてもメールやRSS、FacebookやTwitter、天気やスケジュールもホーム画面できるようになります。
Widgetsoidというアプリをインストールすれば、ホーム画面・通知領域でWi-FiやBluetooth等のON/OFFもできちゃいます。こまめに切り替えれば省バッテリーにもなるのですごく便利。

iPhoneのようなバッジはありませんが、ステータスバー左に新着を通知してくれます。

アプリ

DropBoxやEvernoteなどの有名なアプリは両方でリリースされているので、「こっちでしか出来ない!」ってのは少ないと思います。

以前、「Androidユーザーはアプリにお金を使わない」と聞いたことがあったので、無料アプリばかりなのかなぁ?と思っていました。もちろん無料アプリは豊富です。これはiPhone用より開発環境・公開費用の敷居が低く、個人でもアプリ開発をしやすいからではないかと思いました。
最近は有料のアプリも結構多く、数年前はiPhone版だけリリースしていた大手ゲームメーカーも最近はAndroid版をリリースしています。「遊べるか」をポイントにするとAndroidのほうが楽しめるかもしれません。

しかし同じゲームでもAndroid版とiPhone版で微妙に異なります。「ASPHALT 7」というカーレースゲームを試してみました。


ASPHALT 7 – App Store / Google Play

同じゲームなので内容も操作方法はもちろん同じ。しかしiPhoneのほうが操作性が良く、描写も滑らかに感じました。これはCPUやらGPUやらタッチパネルの精度やら…詳しくはわからないけど端末スペックによる体感的な違いだと思います。

グラフィックが綺麗なiPhone用アプリ

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Infinity Blade II – App Store

一見フルムービーと思わせるような、グラフィックの良さを売りにしたゲーム、Infinity Blade II。Android版は出ていないけど、iPhoneと同じ描画の再現は難しいかもしれません。

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Amplitube – App Store

Amplitubeはギターを繋いでエフェクターになるiPhoneアプリ。実際のエフェクターを模したインターフェイスなので操作が楽しく、僕が最も好きなiPhoneアプリの一つです。
残念ながらこちらもAndroid版は出ていません。画面サイズがまちまちのAndroid用に、細かいインターフェイスのアプリを作るのは今後も難しいのかもしれませんね…

アプリ間の連携

Androidはアプリ間の連携がスムーズです。
撮った写真をDropBoxにアップしたい〜と思ったとき、DropBoxのアプリをインストールしていればギャラリーから直接アップロードができます。DropBoxに限らず、Skype、mixi、Instagramなどなど様々なアプリとの連携が可能です。

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iPhoneの場合、ギャラリーから連携出来るサービスはメール、Twitter、Facebookくらい。クローズドなiPhoneにこのスムーズさは期待出来ないでしょう。

コピー&ペースト

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こっちはiPhoneのコピペ。「コピー」と文字が出てきます。ペースト出来る場面のときは「ペースト」と出てきます。

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そしてこっちはAndroidのコピー。画面上部にコピーやペーストのアイコンが出てきているんですが…どれがコピーなのか分かりにくいです。ピクトグラムのチョイスが悪いです。なぜそれを選んだ。

コピーペーストはiPhoneのほうが直感的ですね。よく使う機能だけに、多少の慣れが必要なAndroidはちょっと残念。

音楽

iPhoneはiTunesで音楽の購入・管理ができます。
iTunesはappl IDで利用出来るので、敷居無く購入ができます。

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AndroidにはiTunesに該当するGoogleのマーケットがまだ整っていないようです。
Amazonやmusic.jp、レコチョクなど他社サービスはありますが、個別のアカウントを取得しないといけないので敷居がちょっと高め。

海外ではGoogle Play Musicなるサービスが始まってるそうなので、日本でも開始すればiTunesと同じ感覚で音楽を購入できるようになるんでしょうね。

細かいけどすごく便利な機能

iPhoneの画面上で時計の辺りタップすると、ページの一番上にスクロールしてくれます。全てのアプリに対応しており、指でスクロールする手間が省けます。
この機能はAndroidには搭載されていません。こういう細かいけど便利な機能は是非Androidでも欲しいなぁーとよく思います。

まとめる

『こっちが圧倒的に優れている!』ということはなく、両者それぞれ長所短所がありましたが、ソフトウェア面ではiOSのほうがリードしていると思います。

しかしAndroidのほうが柔軟な印象なので、バージョンアップ毎にiOSの良いところを吸収していくことでしょう。最近のアップデートが地味なiOSは徐々に差を詰められていくのかもしれません…

次はハードウェア面について比較してみようと思います。

AKIO KAI

からあげと温泉のまち、大分県出身大阪在住8年目。しがなくないデザイナーを目指してWeb、DTP、映像編集、3DCG、VRとかやってます。

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