SHIGANAKUNAI

しがなくないデザイナーを目指す備忘録

「CSS Nite in KOBE vol.1」に参加しました

10月6日、CSS Nite in KOBE vol.1に参加してきました。

全国各地で開催されているCSS Niteの神戸版第1回目でした。
この日は神戸ITフェスティバルも開催されていて、そちらから移動してきた方も多かったようです。

CSS Niteは技術系の内容が多いのですが、今回は『Web制作者のモチベーションアップ』がテーマで、ディレクション・経営に関わる内容がメインでした。

森和恵さん
教えてみてわかった、新しいことを覚えるしくみ

普段Webに詳しくない方向けセミナーの講師をしている森さんは、様々な情報を収集・整理するのコツを説明されていました。

情報収集は継続して続けるものなので、何のツールで集めるか、どうやって集めるか、どこに集めるか、情報の取捨選択などがポイントだそうです。森さんの例を参考にしつつも、自分に合った方法を見つけることが重要だと感じました。

また、講義でのメモの取り方の説明もされていました。
セミナーに行くとノートに取る人、取らない人、パソコンを使う人、ツイートするなど、色んな方がいらっしゃいますが、『コーネル式』という方法をオススメされていました。
こちらも情報収集・整理と同じく、自分に合った方法を見つけると良さそうですね。

鷹野雅弘さん
仕事が生まれるメカニズム、事業を存続していくしくみ

鷹野さんのセミナーはAdobe系ソフトの技術Tipsが多いと思うのですが、今回は『他人の靴を履く』『誰と仕事をするか』など、ビジネス・お金の話が主題で少し新鮮?でした。

制作者がクライアントの目線で物事を考えることによって、クライアントの満足度が大きく変わると思います。そして『誰と仕事をするか』というのも重要な話で、『この人と仕事をしたい!』と思って貰えることが仕事を貰える条件とのことです。

これらは最近仕事を通してちょうど考えていました。Web業界に限らず仕事上でこの2つは最も重要な事じゃないかと思っていたので、このテーマはとても印象的でした。

タイトルにもなっているlike a rolling stone(転がる石に苔は付かない)。アメリカとイギリス(日本も)で意味亜が真逆というのは有名な話ですが、苔云々の前に転がるのではなく転がされてすり減って小さくなってしまわないように気をつけよう…とも思います。

長谷川恭久さん
終わりなきWebの旅

スマートフォンやタブレットの市場は拡大し、デバイスも増えるなど、1年前と比べてもWeb業界の流れは変化していると思います。技術系セミナーは流行りでテーマが変わりますが、長谷川さんの話は1年前に聞いた内容、そして2007年の本とほとんど同じでした。

1年前に長谷川さんの話を聞いたとき、頭で理解はしましたが体験が伴わないためかいまいちピントときませんでした。しかしそれを考える経験が出来たのか、今回はより理解出来たと実感しています。
勉強して知識を得ても、理解出来るまで時間がかかるのはしょうがない
のかもしれませんね。

言葉に語弊があるかもしれませんが、長谷川さんの話は理想論だと思います。
制作者側は心得ておくべきだと思いますが実際仕事に取り入れるのは難しく…いや、僕の頭ではその方法をまだ思いつかないのが正確です。クライアントにWebの理想を説明してもなかなか伝わらないだろう…と思います。
懇親会で長谷川さんとお話する時間が出来たのですが、現在は発注者向けのアプローチも行っているそうです。それでクライアントになり得る人達の意識が変われば、あとは制作者側の考え方次第ということになりますね。
僕ら制作者は、理想をどう実務に組み込めるか考えるのが課題じゃないかと感じました。

ちなみに今回の名言は、ダ・ヴィンチのものより『Webは猫でできている』です(笑)

志水哲也さん
モテるクリエイターの条件

「おいっす!」「(良い声で)セクシー!」など、最初は「変な人出てきたー」と思ってしまいました。すいません。しかし最初の印象と違ってとても心に残るセッションでした。

視点と視野』や『受け手の価値にフォーカス』、鷹野さんの話ともリンクする『クライアントとの関係』などは僕の会社の社長と言っていることがよく似ていて、最近仕事でモヤモヤ考えていた部分がスッキリとしました。また、多趣味な人ほど『価値をずらす』を頭の片隅に置いておくと良さそうですね。

さらに『スタッフとの関係』を話されていましたが、重要なポイントだと分かってはいても体制を作るってすごく大変ですよね…この会社入りたいわー(笑)

セミナーでここまで集中して話を聞いたこと、共感出来たこと、涙腺が緩んだのは初めてです。志水さんの話はまた聞きたいです。

まとめる

7月に職場を変えて、今までと違う役割・体制でいろいろ考えることがよくありました。
今回のCSS Niteの内容はその悩みとマッチしていて、僕にはとても参考になりました。

技術系の内容と違い、ブログの文章などで伝わるものでは無いと思います。
直接話を聞いてこそ理解できるものだと思うので、今後もこのようなテーマを扱ったセミナーが開催されるととても嬉しいです。

AKIO KAI

からあげと温泉のまち、大分県出身大阪在住8年目。しがなくないデザイナーを目指してWeb、DTP、映像編集、3DCG、VRとかやってます。

著者の最新記事

コメントをお待ちしております

HTMLタグはご利用いただけません。