SHIGANAKUNAI

しがなくないデザイナーを目指す備忘録

とりあえず、Retina版MacBook Proはどうしたらいいのか

僕は1年ほど前にMacBook Air(Mid 2011)を購入しました。
Airは薄くて軽いので持ち運びに便利ですが、PhotoshopやIllustratorなどを使うには少々非力です。「そろそろ新しいのが出るんじゃない?」という噂が流れだしたころから、Airを売ってProに乗り換えようかと考えていました。

そして6月12日、WWDC 2012で発表されたのはRetinaディスプレイを搭載した『MacBook Pro with Retina Display』でした。

MacBook Pro with Retina Display

僕がMacBookに求めること

新型MacBook ProはDVDドライブやLANポート廃止、SSD標準搭載などMacBook Airに寄ったモデルチェンジが行われていました。

僕がMacBookに求めるものは…

  • 持ち運びが便利
  • PhotoshopやIllustratorがもたつかない
  • Retinaディスプレイじゃなくても良い

の3つです。

Airは持ち運びに便利ですが、デザイン作業するにはスペック不足です。
従来型のProは十分なスペックがありますが重たいし、新型が出たいま従来型を買うのはどうだろう…と悩みどころです。

Retinaディスプレイの困ったところ

RetinaディスプレイはiPhoneやiPadに搭載されいてる高画質なディスプレイで、今までの1ピクセルが4pxで表現されます。
画質が格段に向上するのですが、Retinaに対応させていないサイトやアプリではぼやけた表示になってしまうというデメリットもあります。
そういえばiPhone4発売当初もそんな感じでしたね。

PCサイトをRetina対応する?しない?

Retina対応する方法は、CSS3を使う、倍のサイズの画像を用意する、などです。

CSS3はビットマップデーターではないので、拡大してもぼけた表示になりません。
スマホサイトであれば積極的に使えますが、CSS3非対応のInternetExplorer(6〜8) を考慮するとなかなか使えません…強制アップデートが始まったとはいえ、非対応にできないサイトも数多くありますしね。

画像のサイズが大きくなると容量が増え、表示速度が遅くなってしまいます。
そこでRetina.jsという、Retinaディスプレイでの閲覧時のみ倍サイズの画像を表示するJavaScriptも登場しました。
Retina.js | Retina graphics for your website

iPhone4発売時、スマートフォン市場はAppleの独壇場だった、PCサイトより画像使用量が少ない、標準ブラウザがCSS3に対応している、などの理由からRetina対応が早かったのだと思います。
しかしPCサイトはスマホサイトの比ではありません。現在MacBook Proにしかない仕様に合わせて、膨大な数のPCサイトをRetina対応していくのは無茶な話です。画像を2種類するなんてめんどくさいですもん。

今後Retinaと同じようなディスプレイ搭載マシンが発売されればわかりませんが、アプリケーションまで対応しなければならないことを考えるとかなりの時間が必要になることでしょう。

どうなるMac

現時点ではAppleの『僕の夢のコンピューター』だと感じました。Webデザイナーとの相性はあまり良くないと思います…
ピクセル単位に左右されにくいDTP、フォトレタッチ、映像編集、DTMなどであれば恩恵にあずかることが出来るかもしれません。

「今後iMacやMacBook AirもRetina対応していくかも!?」という話をよく聞くのでAppleはRetinaを標準搭載にしていくのでしょうか。
とりあえず、正式名の『MacBook Pro with Retina Display』が長いので、従来版Proと使い分ける呼称がほしいです。

AKIO KAI

からあげと温泉のまち、大分県出身大阪在住8年目。しがなくないデザイナーを目指してWeb、DTP、映像編集、3DCG、VRとかやってます。

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