SHIGANAKUNAI

しがなくないデザイナーを目指す備忘録

INFOBAR A01のUIに(恐縮ながら)物申す!

2008年のiPhone登場以降、日本の携帯市場ではスマートフォンの人気が急速に高まりました。いままでのケータイ(ガラケー)の生産数は減り、スマートフォンへのシフトチェンジが行われています。

iPhoneの完成度の高さから『スマートフォン=直感的に操作出来る』という認識が高くなり、UIの質はかなり高いものを求められていると思います。

僕はiPhone3Gを早い段階で購入したのですが、それ以前はWindowsMobileを持っていました。それ以外のスマートフォンに触る機会もあったので、スマートフォンのUIにはかなり興味を持っています。
今回はスマートフォンのUIについて書こうと思います。

現在、正月で帰省中なのですが、母親がiida INFOBAR A01を持っていました!!

それまで母はINFOBAR2のニシキゴイカラーを愛用していました。しかし長年の使用でガタが来たらしく、電波の入りが非常に悪くなってきていたそうです。
「新しいの(A01)にしようと思ってる」と相談を受けたので、電気屋で実機を触ってみました。

A01の特徴は独自のホーム画面を採用していることです。奥に進むといつものAndroidらしい画面ですが、ホーム画面が違うだけで他のAndroid端末にあった取っ付きにくさが解消されたように感じました。
auショップのお姉さんによると、他端末よりバッテリーの持ちも良いとのこと。

「使いやすいと思うよ」と母に伝えたところ、タッチ操作に抵抗はあったものの新しい物への好奇心が勝ったようで、晴れてスマートフォンデビューとなりました。
楽しそうにA01を触る母ですが、還暦間近ということもあってフリック入力などの新しい操作にはなかなか慣れない様子…そんな母が一言。

「電話を取るのと切るのに戸惑う。あと誰がかけてきたかわかりにくい。」

電話を取るのに戸惑う?約3年iPhoneユーザーの僕は電話で悩んだ経験がありません。
10年以上携帯電話を持っている母がそう感じるとなると、慣れでカバー出来ない問題があるんじゃないか?と思い、A01の着信時の画面を見てみました。

これが着信画面。
名前表示と番号はダミーです。あしからず。

ここでわかりにくいポイントは、

  1. 発信者名が小さく目立たない
  2. 応答の際にスライドしなければいけない
  3. 応答と保留が隣り合わせで、ボタンの大きさが同じ

の3つだと思います。

発信者名が目立たない

着信時は音や振動で「あっ、電話だ!!」とわかりますよね。なので「着信中」の文字を中央に置く必要は無いと思います。
それよりも重要な発信者名を中央に、文字を大きくしたほうが良いと思います。

応答するのにスライドしなければいけない

着信は突然かかってくるので、誰であっても「早く出なきゃ!」と多少の焦りが出るものではないでしょうか。そんなときスライドという動作は慣れていない人は一旦思考を停止さてしまうと思いました。
ここは慣れの部分もあるかと思いますので、そこまで問題ではないのかも。

応答と保留の大きさが同じ

応答と保留、どちらが使用頻度が高いでしょう?圧倒的に応答だと思います。
右利きは押しやすい位置と、色で区別されているとはいえ、応答と保留は同じ大きさで扱うべきではないと思います。

スライドじゃないときもある

そしてよくわからないのが一つ。もう一度電話をかけてみました。

さっき、応答と保留はスライドでしたよね!?
今度はスライドではなくタッチになりました!!なんで…?

通話終了時

こっちもスライドです。
A01は近接センサーが搭載されていないようなので誤作動のためでしょうか。けれど切るときまでスライドなのはちょっとややこしい。

A01は現在発売されているAndroidスマートフォンの中でもわかりやすいUIだと感じました。それでもAndroid、不安定な部分はまだまだ多いのかもしれません。日本の携帯電話は制作期間がとても短いそうなので細かい部分まで配慮するのは難しいんでしょうか…

親の世代が最新機器を使うと色々なことに気付かされ面白いです。
年配でもスマートフォンに興味はある人は多いようなので、スマートフォン版らくらくホンがあったらいいなと思いました。

AKIO KAI

からあげと温泉のまち、大分県出身大阪在住8年目。しがなくないデザイナーを目指してWeb、DTP、映像編集、3DCG、VRとかやってます。

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